Microsoftアップデートの問題

MicrosoftのWindows、みんな使ってるよね?
Mac以外の人は、大概Windowsだと思います。自分の普段使いのパソコンって。

そのWindowsを作っているMicrosoft社についてのお話しです。
これはいつか、書かなきゃと思っていたらこんなきっかけが。

「8月公開のパッチは、適用に数時間かかる場合あり」日本MSが公表 -IT Pro-
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110808/363903/

今僕が、西アフリカという通信環境が比較的良くないところにいるからこその問題意識かもしれません。
ついでにいうとこの記事の数時間かかる問題、下記に出てくるインターネット回線の話とは別の問題で時間がかかります。あくまで問題提起のきっかけとしてこの記事があったとお考えください。

MicrosoftはWindowsという優秀で使いやすいOSを世に出し、今や世界中で使われています。
しかし、以前はよく言われていました。
Microsoftは未完成品を販売している、と。

それはどう言うことか。

今でこそ一般的になりましたが、まずほとんど動くソフトウェアを販売し、後からその修正版をダウンロード配信して完全に動く製品に仕上げる、というやり方。
いろんな意見もあるのは承知のうえだし、メリットや必要性も理解しています。
もちろんこのご時世、100%のプログラムなんてあり得ないことだって。

しかしあまりにも、このやり方が(販売側として)便利なため、 販売時のクオリティー(完成度)が下がっていやしないだろうか。

見ようによっては、すでに売り切ったソフトウェアに対しずっと後までサポートを続けているなんて、なんて素晴らしく責任感のある企業だろう、となる。たしかに素晴らしい。

ただ、よくよく考えてみて欲しい。

世界中でWindowsが使われているからこその問題。
この毎月のアップデート作業をすべてのパソコンが適用するとしたら、一体どれほどの帯域(インターネットという道路の太さ)を占領する事になるのだろうか。
そもそも回線が細く通信が心許無いここアフリカにおいて、このアップデートによる回線の専有が、どれだけ
のインパクトを与えているか、ほんの少しでも想像してもらいたい。

そしてこのアップデートの大半の理由はセキュリティ対策だ。
それはこのアップデートを行わなかった場合は、パソコンがウィルスなどに感染し、乗っ取られる恐れがありますよ、ということ。

細い回線でも乗っ取られ、例えば迷惑メールの送信元として踏台にされる。そうするとそれが、また恐ろしいまでの回線混雑の影響となる。
(余談だが、インターネット上に流れるメールの8割以上が迷惑メール*とのこと)
いたずらに回線を専有するがためにこのアップデート作業をしない人や、その意味を理解していない人がどれだけいるかにも、気を配ってほしい。

これらの問題の一部には、セキュリティホールといわれるいわゆるソフトウェアの品質問題が含まれていると考えられる。

後からサポートで修正することも大事だが、できればどうか、その必要が無い(すなわちセキュリティーホールのない)OSを目指して開発を行っていただきたいと、インターネットの貧弱な国の1ユーザーとして切に願う。

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神蔵守
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このブログ記事について

このページは、tkogaが2011年8月 9日 22:02に書いたブログ記事です。

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