父方のお祖母ちゃんが亡くなりました

表題のとおり、父方のお祖母ちゃんが亡くなりました。
4月16日享年90歳、大往生だったと思います。

こんなこと、ブログ書くことじゃないだろうと思いながら、つい筆をとってしまいました。
めったに書くことがないだろう、家族についてです。

僕のバックグラウンドに興味のあるひとだけ、ちらっと目を通していただければ十分なつもりで書いています。
(ですので更新情報も発信していません)

思い出話にお付き合い下さい。

九州は有明海を望む大牟田・荒尾周辺に住み、僕の父を含む男三人の兄弟を育て上げ、25年ほど前には早くに旦那を亡くしていながらいつも優しく、年に一度くらい九州に帰る幼少の僕ら兄妹を笑顔で迎え入れてくれた。

父の兄は結婚が比較的遅く、僕が10歳近いころに結婚、それからは伯父一家と共に有明海を見下ろす荒尾の山の上で日々を送っていた。ちなみに父の弟も結婚はわりと遅いほうで、さらにその後に結婚している。そんな僕も、既に父の兄の結婚と同じような遅めのタイミングに差し掛かっているが。
そんな父の兄は過去に事業を幾つか起こしていた、実業家だった時期もあったようで、父の弟は、九州北部の幼稚園や学校などの校歌を幾つも作曲した音楽家だったようだ。要するに僕がたどってきた道は、結局父の家系そのものだったと思わずにはいられない。

伯父の娘(僕の従姉妹に当たる)がとてもお祖母ちゃんっ子で、よく可愛がってもらっていたようだ。
姉妹二人いるが、それぞれ福祉関係や保育園などヒトに対するサービスを仕事としているコトを考えると、その家族の暖かさや、お祖母ちゃんの人柄を偲ばずにはいられない。


僕は小学校を過ぎたあたりから、僕は九州にあまり帰らなくなった。
単純に自分の中での相対的な優先度が下がっただけである。が、自分のルーツはと考えるとき、いつも直ぐに九州(両親ともに九州出身だから)が思い浮かび、ついで有明海を望む絶景の家、山の上のあの家を思い出す。

僕の名字は、もともとお祖母ちゃんのものだ。
お祖父ちゃんは「保(たもつ)」といい、琉球の与論島(鹿児島県)の出身のようだ。
(うちの妹が修学旅行で与論島に訪れた際、どういう経緯かお祖父ちゃんの親族を発見してお世話になったようだ)
家系としては琉球・沖縄系のようだが、そもそも早くに亡くしているためお祖父ちゃんの記憶が余り無い僕としては、やはり家系的にはお祖母ちゃんの流れを意識する。
父が小・中学生の頃に保から現在の名字に改名をした、らしい。

しかも話に聞くと、昔お祖母ちゃんの家も大分混乱があったようで、養子縁組などで、実際の血の流れ、家系図は僕はよくわかっていない。

それでも僕は「古賀」という家の一員で、紛れもなく存在している。

この名字(全国で約3万人だそうだ)は九州の豪族で、誰に聞いても九州出身?と尋ねられるほど、九州系の名字、家系である。
(もっとも、自分は奈良で生まれた転勤族で、実質的には横浜出身である)
さらに古くはこの名字、中国は漢王朝の劉家(三国志の劉備玄徳と同じ)、清和源氏の流れをくむと、物の本などに書いてあったことから、ヒトには劉備玄徳の子孫です、なんてちょっと冗談で言ったりしてるが、上記のとおり、実際の血の流れは不明である。


さて、大分話が逸れてしまったが、要するに物心ついて以来、実質的に深くこのお祖母ちゃんと関わってはいないわけだ。
父もあまり昔話やそもそもお喋りをする方ではないので、実はあんまりお祖母ちゃんや父の家族について知らない。
最近1年ほど前に一度、一人で九州に帰ったときに少し伯父から話を聞けたし、お祖母ちゃんとも触れ合うことができたわけだが、既にお祖母ちゃんは認知症が進んでおり、十分なコミュニケーションは取れなかった。

そんなわけでこれから少しずつ父と話をする時間を作り、今になって自分のルーツ、家系についてもう少し思い巡らせてみたいと考えるようになった。
自分のお祖母ちゃんの死をきっかけに、自分のことを探ることを始めようと思う。

幸いなことに自分にとってはまだ二人目の親族の死である。
あまりに実感がわかないことにややショックを受けながら、それでも日常は続いていくという現実を、踏みしめながら歩んでいこう。

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神蔵守
僕の親友のギタリストです。

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このブログ記事について

このページは、tkogaが2011年4月17日 23:30に書いたブログ記事です。

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